お留守番



ルドルフ森の中の小さな家でヤギの観月と仔ヤギの裕太は一緒に暮らしていました。


今日、観月はどうしてもシナリオ作成に必要なデータを集めに出掛けなければいけません
本当ならば裕太も一緒に連れて行きたいのですがこれ以上ライバルを増やしたくない観月は涙をのんで裕太にお留守番を頼むことにしました。
しかし、裕太を狙っているオオカミ(他)達が家に一人きりになっている裕太を放って置くわけがありません。そこで観月は裕太に約束させることにしました。

「いいですか、裕太君。これから僕の言うことをきちんと聞いておくんですよ。」
「はい、観月さん。」
「これから僕は大事なデータ集めに出掛けなければいけません。本当なら裕太君も連れて行きたいのですが・・・・。」

まさか正直にこれ以上裕太に関わった奴らが彼に惚れライバルが増えることが嫌だなんて言えません。(参りましたね、僕のシナリオでは今のところはまだ頼れる先輩の地位を守らないといけないので本当の理由なんて言えませんし、どうしましょうかねぇ。)
と、観月が悩んでいると。

「分かりました、留守番ですね。安心してください観月さん俺立派にこの家を守って見せます!」

使命感に燃えた瞳で裕太は言いました。自分が大切な家(僕にとっては裕太君の方が大事ですが)を任せてもらえ、観月に頼られて居るんだと思ったのです。(これは好都合ですね、んふ)

「裕太君、この家を頼みますよ。具体的には僕がこの家を出たらドアの鍵(かんぬき)を掛けて僕が帰ってくるまで決して鍵を開けないでくださいね。」
「はい、観月さん!」

元気良く笑顔で返事をした裕太を見て(やはり“僕の”裕太君は最高ですね)などと思っていた。

「それでは裕太君、きちんと鍵を掛けるんですよ。」
「はい、行ってらっしゃい観月さん!」

(行ってらっしゃい、良いですね。帰ったらお帰りなさいが聞けるわけですか。んふ)
観月は妖しく笑いながら出掛けて行きました。

つづく





何でしょうねこれは、思いつくままに書いてしまいましたがお馬鹿なお話に・・・
裕太君が純粋とかでなく、ただの頭の足りない子みたいになってしまいました。
この馬鹿話つづきます(多分)。


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